小さい値動きを狙う投資の方が、高いリターンを出せる

投資をするなら少しでもたくさんリターンをもらいたい、と思ったことはありますか?
もしくは、少しでも高いリターンを狙って、いま、投資をしていますか?
高いリターンを狙うというのは、変動幅が大きな商品(ボラティリティーが高い商品)
を狙って運用しているということを意味します。

せっかく投資をするなら、
しっかりと利益を増やしたい!と思いますよね。
もちろん、私も思います!!

では、ボラティリティーが高い商品に投資をすると
少しでも高いリターンを得らえるのかというと
なにやらそうでもないようです。

大きな上昇を狙わなくても高いリターンが出せる?!

先週の日経新聞で、低ボラティリティー戦略というものが紹介されていました。
(詳細はこちら

どんな投資方法なのかというと、
あえて価格変動が低い(急激な上昇をしていない)銘柄を選んで運用する手法です。

一見すると、高ボラティリティー銘柄よりリターンは低くなりそうですが、
2008年のリーマンショック以降、好成績を上げる例が出ていて
注目されている投資手法だそうです。

成功する投資の原則に
高いリターンを求めなくても、高いリターンは出せる
というのがあります。
この低ボラティリティー戦略も、まさにこの原則に則った結果です。

急上昇は、半分の確率で急下降するのを意味する

ボラティリティーが高いということは、急上昇を遂げているその同じ角度で
急下落をする可能性が50%もあるということを意味します。
投資は下落幅をどれだけ小さくするのかが大切なので、
この急下落の影響が高いリターンを求めて投資をしている
高ボラティリティー投資家に大打撃を与えるわけです。

一方、低ボラティリティーだと、上昇幅は小さいかもしれないですが
下落幅も小さいので、マイナスの影響が非常に小さいです。
そのおかげで、高いリターンを求めていないのに、
結果的に高いリターンを出している投資になるのです。

ギッコンバッタンと急上昇、急下降を繰り返さなくても高いリターンを出せるなんて
投資の世界は面白い、と思いませんか。
この戦略に興味を持った方、本当にお金を増やしたいと思った方は
一度取り入れてみてはいかがでしょうか。

あなたはどっち?日雇い労働者思考、それとも経営者思考

どれだけ長期的な視点で物事を考えられるかで、得られる収入が変わる。
こんな話を聞いたことありますか?

1日単位で考えている人は、日雇い労働者思考。
1ヶ月単位で考えている人は、ヒラの会社員思考。
3ヶ月毎や、1年単位で考えている人は、部長クラスの会社員思考。
3年以上先のことまで考えている人は、経営者思考。

短期思考と長期思考がもたらす違い

長期的な展望を持っているかどうかは、人生の成功を大きく左右します。日々、「今日一日だけ」を考えている人と、5年後10年後を考えている人とでは忍耐力が変わってくるからです。

10年先のことまで考えていると、物事の良し悪しを短期で評価しないため”今日”を頑張ることができます。一方、今日のことだけを考えていると、今日の成果に焦点が当たるため短期の誘惑にすぐに負けてしまいます。それが1ヶ月、1年、10年と続くと、備わる忍耐力に大きな差が生まれ、それによってもたらされる結果にも大きな違いを生みます。

特に資産形成においては、短期の誘惑にかられると、少し利益が出たところですぐに利益確定をしてしまいます。それでは、残念ながら複利の効果を享受することができません。これは資産形成をする上では非常に残念な結果です。

一方、長期思考で資産形成をすると、10年後や15年後などの将来のために投資し続けるというビジョンがあるため、少しの利益が出たところで利益確定をすることはありません。自分のビジョンに沿って運用し続けるため、複利の効果も存分に活用でき加速度的に資産を増やすことができます。

長期思考でこれからのキャリアを考える

長期思考に立つと成果を出せるのは資産形成だけではありません。キャリア形成においても、同じです。特に、今の30代やそれより若い世代の人は確実に人生100年時代を生きるため、働き方の考えを一新する必要があります。

「この会社が良い」「せっかく良い会社に入ったんだから頑張りなさい」という、親からのアドバイスはありがたく頂くだけで、右から左に聞き流しましょう。最新の情報、時代の流れをつかんでいるのは親ではなく、「現役の私たち」の方です。あなた自身の感覚をより重視してください。

充実したを仕事、キャリアを送るとために必要なこと

人生100年時代をどう生きるのかは、世界的にヒットした著書『ライフ・シフト』に詳しく記載されています。今回は『ライフ・シフト』の著者、リンダ・グラットン氏が書かれた『ワーク・シフト』から、長期思考に立ち、これから幸せに働き続けるために必要な3つの能力をご紹介します。

1.職業人生を通じて、自分が興味を抱ける分野で高度な専門知識と技能を習得し続ける能力
2.友人関係や人脈などの形で人間関係資本を育む能力
特にや強い信頼と深い友情で結ばれた少数の友人との関係を大切さにしながら、自分とは違うタイプの大勢の人たちと繋がり合うことが大切です。
3.所得と消費を中核とする働き方を卒業し、創造的に何かを生み出し、質の高い経験を大切にする働き方に転換する能力

何かしら1つの能力を磨き上げるのは立派なことです。と同時に、それが1つの企業の中でしか通用しない能力なら、どうでしょうか?残念ながら、自分の市場価値を下げることはありませんが、市場価値が上げることにもなりません。

今、目の前の仕事をやり遂げるだけの視点から少し視線を伸ばし遠くの自分が送りたい人生を想像し、より多くの場面で活用できる高度な専門技術を磨いていきましょう。

まとめ

人生100年時代とは聞くものの、毎日の生活に精一杯の方もいるでしょう。新しい時代に向けて既に動き始めている人もいるでしょう。動き出している人はどうぞ、その活動を継続されてください。まだ動きだせていない、これから動き出す人は、まず長期的な視点に立つことから始めて見てください。

長期的な視点に立ち、自分が進みたい道を決めることで、日々の些細な結果に心が揺れ動かなくなります。それが仕事において成果をだすのはもちろんのこと、資産形成においては本当に大きな効果を表します。

ぜひみなさんも経営者思考を身につけて、これからの長い人生、幸せに過ごしていきましょう。

無料セミナーと有料セミナーの違い【金融セミナー編】

証券会社の無料セミナーや
銀行窓口での無料相談など、
無料でお金の知識を学んだり相談できる場所はたくさんあります。

一方で、数千円のセミナーから高額の投資塾まで
有料の学びの場もあります。

無料、有料の違いを例えると、
魚を与えているのと、釣り方を教えているです。

無料セミナーの裏には売りたい商品が待っている

無料でセミナーを受けられたり相談できるなんて、ありがたい!
と思っていたら、それはちょっと勘違いかもしれません。
なぜなら、主催者側が無料でセミナーを開催する代わりに
紹介したい商品、買って欲しい商品があるからです。

セミナー案内文にもちゃんと明記されています。
こちら
↓ ↓ ↓

*ある証券会社の無料セミナー申込みサイトから引用しました。

証券会社だと、紹介したい商品は投資信託が多いかもしれません。
一見すると利回りが良いと思われる商品の紹介すると思われますが
その中身をよく見ると
外貨運用でかなり為替のリスクを負うようなものだったり、
信託報酬(手数料)が高く、
実質利回り(リターン)は低くなる商品がほとんとでしょう。

その理由は、無料セミナー開催の目的が
自分たちが売りたい魚(=金融商品)を売るために開いているからです。
でなければ、利益追求を求める金融機関が無料で開催するわけがありません。

そして、売りたい魚とは
自分たちに利益をもたらしてくれる=手数料が高いものです。
手数料は、運用する私たち個人投資家にとってはコストでしかありません。
売られた魚をなんの疑いもなく買うということは、
コストが割高なものを運用することを意味します。

与えられた魚(金融商品)が自分に合うもの(ちゃんとお金が増えるもの)かどうかは、
金融知識がないと、その場では分かりません。
2,3年経つと運用結果が出てくるので、その時になると判断できます。

与えられた魚(金融商品)が、たまたま自分の想定通りにお金が増えていたらありがたいですね!

魚の釣り方(自分に合った運用の方法)を知る


一方、有料のセミナーはどうでしょうか。
講師によって違うので一概には言えないですが、
〇〇という商品が良い、というよりも
自分に合った投資とはどういうもので、
それを達成するためにどういう商品を運用するのが良いのか
と、商品の選び方、運用の仕方を身に付けることができます。

家族構成や年齢、現在の資産など一人一人状況が異なるので
自分に合った投資も千差万別です。
なので、A商品がオススメです!という特定の商品を薦めることはなく
自分に合った商品の選び方をお伝えするのです。

それが魚を釣る方法です。

一度、この方法を身に付けると
元本が増えたからもっと高いリターンを得られる投資に切り替えたいと思うと
こういう商品を組み込めば良いのね。
と、自分で考えて運用できます。

また、これは子どもの教育資金用の運用だから
多少リターンが低くても、リスクを極力低くした運用にする。
といったこともできます。

つまり、自分に合わせて自由自在に投資できるのです。

そのような方法、投資の基礎となる考え方、知識を身に付けられるのが
有料の学びの特徴の一つです。

まとめ

もちろん、無料セミナーでも貴重な情報を得られるので、ぜひ活用していただきたいです。
十把一絡げに、万人にとってオススメの商品は・・・という、謳い文句が出てきたら
その時は注意してくださいね。

太陽光発電投資が熱い?!

地球環境に優しい、という再生エネルギーが注目を浴びつつあります。
日本では3.11で原発が止まってから、更に着目されています。
その代表的なものが太陽光発電です。

太陽光発電を素人目線で見る

そんな太陽光発電は、地球に優しいだけでなく
お金を運んでくれる(売電事業)ということで、一部の投資家に注目されています。
いま、この業界は単価がどんどん高くなり、まさにバブル真っただ中だそうです。

そんな中、夏から始めた翻訳の仕事がたまたま太陽光発電関係でした。
不思議とその後、太陽光関係の人との出会いが重なる重なる。

この業界で起業されて3年くらいの経営者さんと知り合いコーチングしたり、
継続講座受講生さんが太陽光発電に投資をしていたり、
訳も分からないのに、ブローカーの話に乗って投資しようとしている人と出会ったり・・・

仕事の関係上、太陽光に敏感になっているだけかもしれませんが
この種の案件に投資している人が意外と多いことに驚きでした。
最近の投資アンケートには、株や投資信託と並んで太陽光発電が書かれていることもあります。

どんな投資案件でも抑えるべき2つのポイント

そして感じたのが、太陽光でも従来の投資でも、利益を上げる運用をするために抑えるべきポイントは同じだとうことです。
そのポイントはたったの2つ。

1.自分の言葉で他人に説明できる(=ちゃんと仕組みを理解している)
2.1次情報、もしくはそれに近い情報を入手している。

きちんとお金を増やしている人は
ちゃんと自分で説明できて、その根拠となる資料を持っている人です。
〇〇さんが△△投資で成功したから、自分もする!と、ただの人気や流行りに乗るんじゃ、
一時的にお金が増えたとしても、長期で考えるとお金は増えません。

お金を増やしている人は、ちゃんとこの2つのポイントを押さえている。
だから、こっそりと勉強してたり、情報収集していたりするんですね。

バフェットが検証した、お金を増やす投資ならこれ!

このまま貯金だけを続けていてもお金は一向に増えないから
自分でも運用して増やそう!と、
iDeCoや会社での自社株の積み立てを始めている人が私の周りでもかなり増えてきました。
嬉しいことです。

自社株の積立て制度を活用するのも投資の第一歩

私も初めての投資は、新卒入社の会社での自社株の積み立てでした。
毎月1万円が給料から天引きされ、それに会社から支給される
ほんの気持ちの補助金を加えて株を積み立てていくというものです。

自分で証券口座を開くこともなく、売買を指示することもなく
ただ、申込書1枚書いただけの、とっても簡単な手続きで
晴れて投資家デビューをしました。

運用結果はどうだったのかというと、積み立て始めたのが
リーマンショック真っただ中だったこともあり、株価は下がり続けるばかり。
勤めていた会社ということもあり、かつ営業で抱えている案件は
どれもかしこも採算が厳しいというのは熟知していたけれど
この会社が潰れることはないよね、という思いだけで
先月よりも株価が下がり続ける株を、毎月、淡々と買い続けました。

気になる運用成績は、2012年から始まったアベノミクスのおかげで見事回復!
総じて30%ほどのプラスを得ました。

短期で売買を繰り返さなくても、運用利益を得ることはできます。
むしろ、金融知識を持っていない状態で投資をするなら
下手に売買を繰り返すよりも
長期投資で運用し続ける方が、高い確率でお金を増やすことができます。

ウォーレン・バフェットが示唆した自分の遺産の運用方法


長期投資と運用期間を決めたとします。
投資スタイルを決めるのに、投資期間は長期と決めたとして
次に決める大きな要素はアクティブ投資かインデックス投資かです。

アクティブ投資は、市場平均を上回る運用成績を目的にする投資
インデックス投資は、市場平均で運用する投資
です。(かなりざっくりな説明ですが。)

いち投資家としても、アクティブ投資家としても著名なウォーレン・バフェットは
素晴らしい運用成績を出し続ているのは周知の事実です。
そのバフェットは死後、自分の遺産を将来的に引き受けることになる投資機関に向けて
以下のように提言したそうです。

資金の90%を米S&P500種株価指数に連動するファンドに、
残り10%を短期政府債に投資せよ。

インデックス投資を薦めているのです!
自身はアクティブ投資家でありながらも。

それは、この方針に従うと長期的には、
高い運用手数料を払ってアクティブ投資をしているプロ、個人投資家のほとんどを上回れるからです。

実際、過去10年間(うち9年間はアメリカは好景気)の
ヘッジ・ファンドで構成するファンドと
米S&P500インデックスファンドの運用成績を比較・検証したところ
インデックスがヘッジファンドを上回る成績でした。

ヘッジファンドは高いリターンを上げるために高いリスクを取って運用するファンドです。
それが、よりリスクが低いインデックスファンドの方が高いリターンを出せるのです。

日本の個人投資家の中には、長期投資におけるインデックス投資の優位性を知る人はまだ多くありません。
純資産総額が大きい投資信託の上位20本に、
インデックス投信が1本も含まれていないことが物語っています。

将来のお金に不安がある
子どものため(学費など)にお金を増やしたい
といった、いま目の前で資産を増やす必要がない投資には
長期、かつ、インデックス投資が最適な投資になるでしょう。

まとめ

金融知識に自信がないという多くの人が
誰かから薦められたから、人気があるからといった理由で
株や投資信託、果ては草コインといったものに、便乗的に投資しています。

投資とは「将来、そのものの価値が上がると思われるものにお金を投じること」
です。
流行りや、人気で判断するものではありません。

金融知識がない人ほど
長期で見ると世界経済は成長し続けるという観点に基づいて
世界の市場平均にお金を投じるのが
一番リスクが低く、リターンの高い投資になることでしょう。