老後資産の目標は1億円以上が当たり前は本当?!

1億2千万円
何の数字だと思いますか?

これは、シンガポールで老後までに貯める目標金額です。
日本で老後のお金が心配と言う人はたくさんいても
いくら必要なのかはっきりしていない人が多いですよね。
ですが、シンガポールでは多くの人が
老後資金に1億2千万円が必要と答えます。

シンガポールでは小さい頃から
「老後までに1億2千万円を作りなさい」
と教えられて育ちます。

これが大きく影響しています。
目標金額を親に教えてもらって(刷りこまれて)育つので、
自然と1億円以上の資産を築かなきゃと考えるようになるそうです。

日本で「とりあえず貯金をしなさい」
と教えられて育てられるのと対照的ですね。

なぜ1億円超えの資産が必要なのか

この背景には年金が大きく関係しています。
シンガポールではいわゆる公的年金が存在しません。
なので、仕事からの収入がなくなった老後には
国からの補助はなく、
完全に自分のお金で生活費を賄わなければいけません。

一方、日本には公的年金制度があるから
自分で資産を築かなくても将来は安心か?
と言えば、そんなことないです。

日本でも
「将来年金をもらえるのか不安」
との声があちこちで声が上がっています。
年金に頼れないなら、将来どうするのか?
シンガポールと同様に自分で資産を築くしかありません。

1億円超えの資産を誰でも築けるのか

23歳から65歳までの42年間働いたとして
働いた期間ずっと毎月貯金で1億2千万万円を作るためには
毎月238,000円の貯金が必要です。

20万円超えだなんて、新入社員の初任給を軽く超えていますね!

2016年11月17日に発表された厚生労働省の
「平成28年賃金構造基本統計調査」の結果によると、
大学卒の初任給(6月分)の平均は203,400円となっていました。

もちろん、40代、50代の方にとっても
毎月20万円を超える金額を積立て続けるのは難しいでしょう。

つまり、
貯金だけで1億円を超える資産を築くのは現実的ではありません。

1億2千万円までに必要な毎月の金額はいくらか

貯金だけでダメならどうするのか。
やはり、投資を活用するしかありません。

例えば、年利5%で運用すると
毎月69,500円の積立てで
42年後に1億2千万円になります。

年利5%と、お金に働いてもらうと
毎月の積立て金額を1/3近くにまで抑えることができます。
素晴らしいですね。
そして、7万円弱の毎月積立てだと
実現できそうに思えてきませんか?

年利8%での運用だと
毎月積立て金額は28,500円!

資産形成の3原則は
長期、積立て、分散です。

ヘタに仮想通貨などに手を出さなくても
資産形成の3原則を徹底するだけで
1億円超えの資産は築けるのです。

まとめ

将来のお金に不安があっても
行動しなければ何も変わりません。

年金制度に不安があれば
年金に頼らない、年金がゼロでも困らないだけの資産を築けば良いだけです。

そのような資産を築くのに最適なのが長期投資です。
一見、地味なようにみえますが
毎月コツコツと積立てて運用するのが
1億円の資産までの一番安全で簡単な道のりなのです。