年金2,000万円不足のニュースもあり、これまで以上に投資の重要性を認識している人が増えていると思います。とは言うものの、金融知識がないのにいきなり投資を始めるのは、せっかく貯めた資産をドブに捨てるようなもの。
そんな時に役立つかもしれないのが、AI投資です。プロの投資家の世界では、AIを使った投資が既に当たり前になっているのだとか。
AI投資は個人投資家たちにとっても主流の投資になったり、金融知識がない人に神の手を差し伸べる投資手法になるのでしょうか?!
もくじ
AI投資とは
AI投資とは、人工知能を利用した投資サービスのことです。多くの金融機関はロボアドバイザーという名前でサービスを提供しているため、こちらの方が馴染みがあるかもしれません。
AI投資の方法は大きく2つに分けられます。
1. 利用者からのアンケート回答を元に、運用方法をアドバイスする。
2. アドバイスした運用方法を実際に行う(運用する)。
金融知識や、投資の経験がなくても、いくつかのアンケートに答えるだけで、どういう組み合わせで投資をするのが良いのかを提案してもらえるため、投資初心者にはありがたいサービスです。
プロの投資家も活用するAI投資
AI投資は、私たち個人投資家だけでなく、プロの金融機関に勤めている投資家も活用しています。
世界中には、さまざまな情報が飛び交っており、その組み合わせの中には、株価の動きにつながるパターンがあるはずです。しかしそのパターンは人間の能力では簡単に見つけられません。
ですが、それをAIにデータを学ばせることで、パターンを見つけることができ、運用に活かす。これが、プロの世界でのAIによる運用の発想です。
AI投資ランキング
AI投資は一部のネット証券会社のサービス開始から始まり、今では大手証券会社もサービスの一つとして提供しています。
AI投資を使ったロボアドバザーによるサービス内容の各社の比較について、こちらのサイトで詳しく述べられているので参照ください。
【ロボアドバイザー(AI投資)16社を比較】おすすめ業者をランキング形式で紹介!
https://coin-media.jp/8604
AI投資の成績はいかに
AIは短期の取引が得意ですが、長期運用になると予測が難しくなるそうです。実際、AIを使って長期運用をする投資信託のほとんどは実績がふるいません。
ある商品では、去年5月末までの1年間のリターンは18%と好調だったにも関わらず、今年5月末までの1年間では18%のマイナスと逆に成績が大きく落ち込みました。
過去3年間では、人間による運用が7.88%のリターンだったのに対して、コンピュータによる運用のリターンが5.17%だったというレポートも2014年に公表されています。
AI投資は、投資初心者にとっては全てを提案してもらえてありがたい存在ですが、これを活用して安定的な運用成果を出すのは、まだ時間がかかりそうです。
まとめ
AI投資は、投資初心者にとっては数問のアンケートを答えるだけで、運用案を提示してもらえます。そのため、投資のハードルを下げることにはとても貢献しているサービスだと思います。
と同時に、金融知識がなく、リターンとリスクが何たるかもしらないまま投資を始めることで、想定外のリターンを得られて嬉しい反面、想定外の損失に見舞われて大きく落ち込む可能性もあります。
また、AI投資には、長期投資では安定的な成績を出せていないという課題も残っています。
その意味では、最初の第一歩の投資体験として少額だけでAI投資を楽しみ、その経験を元に投資の知識と経験を積み重ねていくのが良いのではないでしょうか。