学校で特別お金の勉強をするわけでもなければ
社会に出てもお金の勉強をし続けなくても
日本では問題なく生活できます。
現に、20代から30代前半の大学生、大学院生、若手のビジネスパーソン
500名を対象にした調査では
『金融・投資に関心が薄く、自身の収支を把握している人も少なく、
金融リテラシーは高くないと思っている人が9割を超えている』
という結果でした。
参照元:https://goo.gl/AJ294y
お金に無関心・無知でいても問題なかったのは過去の話。
低金利の影響で貯金だけではお金が増えない時代にとっくに突入しているため
自分の力でお金を増やすことが、今後ますます求められます。
投資の目的は何ですか
自分で資産運用をすることが求められている最大の理由は
貯金だけでは老後資金を貯えきれないためです。
既に投資をされている方に、なぜ投資を始めたのか?
と尋ねたところ、ほとんどの方が
「将来のお金の不安をなくすため」
と、答えられます。
「将来のお金の不安」=「老後の不安」が現実のものとなるまでには、
たいていの場合、十~数十年の期間があります。
それなのに、多くの人がお金を増やすため
2、3年でドーンとお金が増え老後の備えに到達できるような
ギャンブル的投資にお金を投じていることが非常に多いです。
昨年末から今年に入り、初めての投資で仮想通貨を買っている人も
まさにこのパターンです。
将来のお金の不安をなくすには長期投資が一番
老後の資金を貯めるために
急騰と急落を繰り返す商品に
お金を投じるのはなぜなのでしょうか?
それは、当初の目的(将来のお金の不安をなくす)を忘れ
目先の利回りにつられてしまうからです。
10年以上後に必要なお金を貯めるためなら
2,3年で準備しようと急がずとも
10年くらいかけてゆっくりと増やしていっても十分なのです。
老後のお金の不安はなくせます。
利回りのことは「期待リターン」とも言います。
つまり、〇%のリターンが期待(予想)されるだけで
決定されているわけではありません。
そして、利回りが高いということは、
その分「リスクも同じように高い」
という事実に目を向ける必要があります。
リスクが高いということは
「投資に失敗する可能性が高い=将来のお金の不安が消えない」ことを意味します。
逆に言うと
リスクが低い商品で長期投資をすると
「投資に失敗する可能性が低い=将来のお金の不安がなくなる」ことを意味します。
なので、将来のお金の不安をなくすためには
長期投資が一番なのです。
まとめ
高い利回りを求めて投資をすることが決して悪いわけではありません。
また、その気持ちも十分に分かります。
大切なのは「どれだけ高い利回りを出すのか」ではなく、
投資の目的を達成するために最適な利回りとリスクの中で運用することです。
投資デビューの際や、投資スタイルを見直す際に
参考になれば嬉しいです。