世界一不安を感じやすい日本人が投資するのに必要な思考とは

幸せホロモンと言われているセロトニン。
これがたくさん分泌されると、リラックスして精神が安定すると言われています。
自分の最高の価値観を満たす行動をしている時も
結果がどうであれ、セロトニンが分泌されて幸せを感じます。

一方、このセロトニンが不足すると
不安を感じたり、精神不安になったり、体の代謝も下がるそうです。

幸せで健康な生活を送るためには、
いかにセロトニンを十分に分泌させるのが大切です。

そしてセロトニンを分泌した次は、それを伝える必要があります。
その時に活躍するのが、セロトニントランスポーターです。

セロトニントランスポーターとは

セロトニントランスポーターとは、セロトニンの伝達に関係する
遺伝情報が書き込まれた遺伝子のことです。

この遺伝子はS型とL型の2種類の遺伝子からなっていて、
SS型、SL型、LL型の3つの分類に分けられます。
S型はL型よりもセロトニントランスポーターを生み出す量が少なく、
幸せホルモンを伝達しにくい特徴があります。
その結果、SS型の人はSL型、LL型よりも
幸せを感じにくい=「不安を感じやすい」傾向にあることが分かっています。

このこともあり、セロトニントランスポーターS型は
別名、不安遺伝子や恐怖遺伝子として呼ばれています。

日本人は世界一不安を感じやすい?!

この遺伝子型を持つものの割合は国や民族によって
異なると研究結果によって分かっています。
日本人はS型保有傾向が欧米人に比べ5割も多い代わり、
LL型保有者は3%と世界で最も少ないです。
傾向としては、アフリカ > 欧米 > アジアの順番で、LL型が減るそうです。

20歳前後の日本人女性200人を対象にした調査でも、
SS型が68.5%と2/3以上の割合を占めていたことが分かりました。

日本人は慎重すぎる、失敗を恐れ過ぎてチャレンジしないと言われてきましたが、
これは遺伝子に基づいた気質だったのです。

人の脳は生存維持の点から、
不安を感じたら現状維持を求める傾向にあるそうです。
不安を感じる新たなことにチャンレンジするよりかは、
何もせずに今の生活を続ける方が生存率を上げるには
良いと本能が判断するのだそうです。

今の生活を続けて不安は解消されますか?

前置きが長くなりました。ここからが本題です。
日本人は遺伝的に不安を感じやすく、現状維持を好む傾向が強いことを述べてきました。

これが、資産形成をなかなか始められないことに、とても影響していると考えます。

貯金だけではお金は増えないので、将来のお金に不安がある。
だから、投資をしようにも知識がないので何をしたらよいか分からない。
貯金だけだとお金は増えないが減ることはない。
(厳密にはインフレが進めばお金は減るりますが、ここではそれは横に置きます。)
ヘタに投資をしたらお金が減るかもしれない。
結論、今のままで様子を見よう。

投資をしていない人のほとんどの方が、このパターンに当てはまるのではないでしょうか?

不安を受け入れた上で、発想を転換させる

上記のような思考パターンが染みついている日本人が
投資を始めるためには、どうすれば良いのでしょうか?

将来のお金の不安をなくすために、資産形成を実践しよう!
と行動に移すために、発想を転換させます。

将来のお金に不安がある、というこの不安は一旦、受け入れます。
その上で、「その不安をなくすためにはどうすれば良いか」を考えます。

将来のお金の不安をなくすためにはどうすれば良いか?
働き続ける or 働き続ける&資産形成する。
そのためにはどうすれば良いか?
一生働きたい!と思える仕事を見つける
投資を始めるための知識を身につける
など。

不安を感じやすい遺伝子なら、その不安は一旦受け入れた上で、
「その不安をなくすためにはどうすれば良いのか?」
と考え行動するのです。

最後に

資産形成で最も大切なのは
どれだけ増やすか、ではなくどれだけ減らさないかです。
どれだけ増えても嬉しいだけですからね。