不得意なことを手放す方が組織は成長する『2:8の法則』

得意なことだけ仕事をする。
好きなことだけ仕事をする。
自分の価値観に沿ったことを仕事にする。

それ以外は全て断捨離し、他の人に任せる。
そうすることで、組織や会社は飛躍した成果を出すことができます。

嫌なことを頑張っても、成果はたかがしれている

不得意なことを、時間をかけてやり遂げたとして、
本人としては達成感を得られるかもしれませんが
組織運営上は本人ほどの評価を与えるかといえば、そうとは限りません。

なぜなら、不得意なことに対する完成度は、得意なことと比べて
得てして、その完成度は低いからです。

学校なら、頑張りようや、取り組む姿勢を評価されるかもしれません。
ですが、ビジネスにおいては結果を出すことが最優先事項です。
残業してまで頑張ったけど、結果はいまいちは
高評価の対象に含まれません。

全部自分がしなければ!その考えは傲慢です

では、不得意や嫌だと思う仕事、業務にはどのように対処すればよいでしょうか?
それは、そのような業務は全て手放し、得意な人に任せます。

それだと、会社組織として仕事が回らないのでは?
やっぱり自分が我慢してでも、与えられた仕事はやり続けなければいけないのでは?
と、真面目な人ほど思いがちでしょう。
その思いこそが会社の成長を阻害する要因であり、自分自身への傲慢にもなっています。

世の中は、あなたが思っている以上にバランスが取れています。
あなたが「不得意だからやりたくない」と思っている仕事でも
「その仕事、得意です。やりたいです!」と手を上げる人がいて上手く空いた穴を埋めてくれます。

これは『2:8の法則』に当てはめて考えられます。

不得意なことは手放す方が成長する『2:8の法則』

2:8の法則とは、
2割の社員の働きで8割の売上げを占め
8割の社員の働きで2割の売上げを占める
法則です。
正式には、パレートの法則と言います。

この法則はビジネスやマーケティングの様々な場面で活用されていますが、
営業などのプレイヤーの働き方に当てはめて考えた場合
上位2割の人が転部や転職などで抜けた場合、
8割に属していた人の中から、上位2割に組み込まれる働きを発揮する人が現れる
となります。

ポイントは、売上に貢献してた人が抜けたからと言って売上げが自動的に下がるのではなく
空いた枠を補填する人材が、組織の中から現れる点です。

これを基に考えると
あなたが不得意だ、苦手だと思いながらも、言われた仕事を全て請け負っている限り
あなたより、より効率的にできて、かつ楽しく仕事をできる人がいたとしても
その働きの出現を阻害していることになります。

自分が全部やらなきゃ組織が回らない、と思うのは
全くの誤解であり、あなたの傲慢からくる勘違いでもあります。

最も上手く組織を回す方法は
得意なことや、自分が大切だと思っていることだけに集中し
不得意なことや、自分にとって大切だと思えないことからは一刻も早く手を引くことです。

まとめ

得意だろうが、不得意だろうが言われた仕事は全て自分でする
という時代はもはや過去の産物です。

自分にとっても、会社にとっても、最も効率的にかつストレスフリーで成果を出す方法は
好きなこと、得意なことだけに集中し
他のことは思い切って断捨離することです。

断捨離した仕事や業務は、2:8の法則が上手く働いて
その業務に対してあなた以上に得意で、好きだと思っている人が
見事にカバーしてくれます。

自分が全部しなければ、と思うのは傲慢の至りです。
かつ、多大なストレスの原因にもなります。

2:8の法則を信じて、
得意なこと、好きなこと、価値観を満たすことだけに全てを集中させましょう。
そうすることが、なによりも会社や組織の成長に貢献することができるのです。