どれだけ長期的な視点で物事を考えられるかで、得られる収入が変わる。
こんな話を聞いたことありますか?
1日単位で考えている人は、日雇い労働者思考。
1ヶ月単位で考えている人は、ヒラの会社員思考。
3ヶ月毎や、1年単位で考えている人は、部長クラスの会社員思考。
3年以上先のことまで考えている人は、経営者思考。
もくじ
短期思考と長期思考がもたらす違い
長期的な展望を持っているかどうかは、人生の成功を大きく左右します。日々、「今日一日だけ」を考えている人と、5年後10年後を考えている人とでは忍耐力が変わってくるからです。
10年先のことまで考えていると、物事の良し悪しを短期で評価しないため”今日”を頑張ることができます。一方、今日のことだけを考えていると、今日の成果に焦点が当たるため短期の誘惑にすぐに負けてしまいます。それが1ヶ月、1年、10年と続くと、備わる忍耐力に大きな差が生まれ、それによってもたらされる結果にも大きな違いを生みます。
特に資産形成においては、短期の誘惑にかられると、少し利益が出たところですぐに利益確定をしてしまいます。それでは、残念ながら複利の効果を享受することができません。これは資産形成をする上では非常に残念な結果です。
一方、長期思考で資産形成をすると、10年後や15年後などの将来のために投資し続けるというビジョンがあるため、少しの利益が出たところで利益確定をすることはありません。自分のビジョンに沿って運用し続けるため、複利の効果も存分に活用でき加速度的に資産を増やすことができます。
長期思考でこれからのキャリアを考える
長期思考に立つと成果を出せるのは資産形成だけではありません。キャリア形成においても、同じです。特に、今の30代やそれより若い世代の人は確実に人生100年時代を生きるため、働き方の考えを一新する必要があります。
「この会社が良い」「せっかく良い会社に入ったんだから頑張りなさい」という、親からのアドバイスはありがたく頂くだけで、右から左に聞き流しましょう。最新の情報、時代の流れをつかんでいるのは親ではなく、「現役の私たち」の方です。あなた自身の感覚をより重視してください。
充実したを仕事、キャリアを送るとために必要なこと
人生100年時代をどう生きるのかは、世界的にヒットした著書『ライフ・シフト』に詳しく記載されています。今回は『ライフ・シフト』の著者、リンダ・グラットン氏が書かれた『ワーク・シフト』から、長期思考に立ち、これから幸せに働き続けるために必要な3つの能力をご紹介します。
1.職業人生を通じて、自分が興味を抱ける分野で高度な専門知識と技能を習得し続ける能力
2.友人関係や人脈などの形で人間関係資本を育む能力
特にや強い信頼と深い友情で結ばれた少数の友人との関係を大切さにしながら、自分とは違うタイプの大勢の人たちと繋がり合うことが大切です。
3.所得と消費を中核とする働き方を卒業し、創造的に何かを生み出し、質の高い経験を大切にする働き方に転換する能力
何かしら1つの能力を磨き上げるのは立派なことです。と同時に、それが1つの企業の中でしか通用しない能力なら、どうでしょうか?残念ながら、自分の市場価値を下げることはありませんが、市場価値が上げることにもなりません。
今、目の前の仕事をやり遂げるだけの視点から少し視線を伸ばし遠くの自分が送りたい人生を想像し、より多くの場面で活用できる高度な専門技術を磨いていきましょう。
まとめ
人生100年時代とは聞くものの、毎日の生活に精一杯の方もいるでしょう。新しい時代に向けて既に動き始めている人もいるでしょう。動き出している人はどうぞ、その活動を継続されてください。まだ動きだせていない、これから動き出す人は、まず長期的な視点に立つことから始めて見てください。
長期的な視点に立ち、自分が進みたい道を決めることで、日々の些細な結果に心が揺れ動かなくなります。それが仕事において成果をだすのはもちろんのこと、資産形成においては本当に大きな効果を表します。
ぜひみなさんも経営者思考を身につけて、これからの長い人生、幸せに過ごしていきましょう。