投資というと、「安く買って高く売る」というイメージを持っている人が多いと思います。
その通りにできれば良いのですが
どの辺りが安値で、どの辺りが高値なのかを判断するのは難しいです。
円高とか、アメリカの利上げなどで外部環境も日々変わるため
それも考慮するとなると、投資初心者はもうパニックになってしまいます。
外部環境に合わせてタイミングを取って投資をしようとすると、投資のハードルは高くなります。
一方、タイミングを取らない投資なら、そのハードルはうんと低く抑えることができます。
もくじ
どんな環境でも負けないポートフォリオとは
円高になっても、円高になっても
石油高になっても、石油安になっても
その他、どんな外部環境になろうとも
想定したリターン通りに成長し続けるポートフォリオのことです。
どんな環境でも成長し続けるということは
いま、円高だからこの商品を買う、だとか、この価格が下がっているから売る
といった、その時々のタイミングに合わせて行動をする必要はありません。
運用を始める前に決めた自分の投資ルールに基づいて、粛々と商品を買って運用し続ければ良いのです。
このようなどんな環境でも成長し続けるポートフォリオを
全天候型のポートフォリオと言います。
全天候型ポートフォリトの作り方
投資をするなら分散投資が大切、と一度は聞いたことがあると思います。
一つのバスケットに卵を入れると、
そのバスケットを落とした時に卵が全部割れてしまうのでバスケットを分けましょう。
これは、分散投資の大切さを説明する時によく使われる例です。
このバスケットの分け方が非常に重要で
バスケットの数をただ増やすだけ、つまり、複数の金融商品を運用することが分散投資ではありません。
例えば、アメリカの景気が悪くなった時に
商品Aも商品Bも同時に価格が下がるものだとしたら
複数のバスケットを同時に落とすことと同じです。
卵を複数のバスケットに分けていても、それらを同時に落とすと卵が一緒に割れるので
分散していることにはなりません。
分散投資の本当の目的は
商品Aの価格が落ちても、商品Bの価格は上がる(もしくは下がらない)という
反対の値動きをする、負の相関を持った商品を組み合わせることです。
この組み合わせをすることで
どんな外部環境になっても、成長し続けるポートフォリオ
つまり、全天候型のポートフォリオを作ることができます。
まとめ
いま、アメリカが好景気だからとアメリカ株だけでポートフォリオを揃えたり
先週から続く日本株の高騰で、日本株だけでポートフォリオを揃えるというのは
特定の環境下なら、株価をぐんぐんと成長させますが
その環境が変わると、あれもこれもと全体が値下がりする可能性が高いポートフォリオになります。
せっかく投資を始めるなら、どんな環境でも成長し続ける
全天候型のポートフォリオを作って運用しましょう。
そのためには、成長している(値段が上がり続けている)ものだけを組み合わせるのではなく
互いに反対の動きをする負の相関を持った商品を組み合わせましょう。
環境に左右されない全天候型ポートフォリオを作ると
ささいな経済環境の変化から、大切な資産を守ることもできます。