このまま貯金だけを続けていてもお金は一向に増えないから
自分でも運用して増やそう!と、
iDeCoや会社での自社株の積み立てを始めている人が私の周りでもかなり増えてきました。
嬉しいことです。
もくじ
自社株の積立て制度を活用するのも投資の第一歩
私も初めての投資は、新卒入社の会社での自社株の積み立てでした。
毎月1万円が給料から天引きされ、それに会社から支給される
ほんの気持ちの補助金を加えて株を積み立てていくというものです。
自分で証券口座を開くこともなく、売買を指示することもなく
ただ、申込書1枚書いただけの、とっても簡単な手続きで
晴れて投資家デビューをしました。
運用結果はどうだったのかというと、積み立て始めたのが
リーマンショック真っただ中だったこともあり、株価は下がり続けるばかり。
勤めていた会社ということもあり、かつ営業で抱えている案件は
どれもかしこも採算が厳しいというのは熟知していたけれど
この会社が潰れることはないよね、という思いだけで
先月よりも株価が下がり続ける株を、毎月、淡々と買い続けました。
気になる運用成績は、2012年から始まったアベノミクスのおかげで見事回復!
総じて30%ほどのプラスを得ました。
短期で売買を繰り返さなくても、運用利益を得ることはできます。
むしろ、金融知識を持っていない状態で投資をするなら
下手に売買を繰り返すよりも
長期投資で運用し続ける方が、高い確率でお金を増やすことができます。
ウォーレン・バフェットが示唆した自分の遺産の運用方法
長期投資と運用期間を決めたとします。
投資スタイルを決めるのに、投資期間は長期と決めたとして
次に決める大きな要素はアクティブ投資かインデックス投資かです。
アクティブ投資は、市場平均を上回る運用成績を目的にする投資
インデックス投資は、市場平均で運用する投資
です。(かなりざっくりな説明ですが。)
いち投資家としても、アクティブ投資家としても著名なウォーレン・バフェットは
素晴らしい運用成績を出し続ているのは周知の事実です。
そのバフェットは死後、自分の遺産を将来的に引き受けることになる投資機関に向けて
以下のように提言したそうです。
資金の90%を米S&P500種株価指数に連動するファンドに、
残り10%を短期政府債に投資せよ。
インデックス投資を薦めているのです!
自身はアクティブ投資家でありながらも。
それは、この方針に従うと長期的には、
高い運用手数料を払ってアクティブ投資をしているプロ、個人投資家のほとんどを上回れるからです。
実際、過去10年間(うち9年間はアメリカは好景気)の
ヘッジ・ファンドで構成するファンドと
米S&P500インデックスファンドの運用成績を比較・検証したところ
インデックスがヘッジファンドを上回る成績でした。
ヘッジファンドは高いリターンを上げるために高いリスクを取って運用するファンドです。
それが、よりリスクが低いインデックスファンドの方が高いリターンを出せるのです。
日本の個人投資家の中には、長期投資におけるインデックス投資の優位性を知る人はまだ多くありません。
純資産総額が大きい投資信託の上位20本に、
インデックス投信が1本も含まれていないことが物語っています。
将来のお金に不安がある
子どものため(学費など)にお金を増やしたい
といった、いま目の前で資産を増やす必要がない投資には
長期、かつ、インデックス投資が最適な投資になるでしょう。
まとめ
金融知識に自信がないという多くの人が
誰かから薦められたから、人気があるからといった理由で
株や投資信託、果ては草コインといったものに、便乗的に投資しています。
投資とは「将来、そのものの価値が上がると思われるものにお金を投じること」
です。
流行りや、人気で判断するものではありません。
金融知識がない人ほど
長期で見ると世界経済は成長し続けるという観点に基づいて
世界の市場平均にお金を投じるのが
一番リスクが低く、リターンの高い投資になることでしょう。