お付き合いで入った保険の対処法

投資は「将来得られるお金を増やす」ことが目的です。
なので、お金が増えることが、投資をする効果ですが、
他に『断捨離が自然と進む』という効果もあります。

投資を始めると、なぜ断捨離が進むのか

投資の優先順位が本当の意味で高まると
それまでなんとなしに使っていたお金の使い方が変わるからです。

私たちの行動は、価値観の優先順位に基づいています。
価値観が高いことを満たそうと行動し
なかなか行動に移せない事柄、
それに対する価値観が低く、本心ではあまり大切だと思っていません。

例えば、痩せたいと思っているのに、なかなか痩せられない人が多いのは
痩せることよりも別のものに、より高い価値を抱いているからです。
つまり、本心(潜在意識)では、痩せることの大切さ、価値観が低いのです。

私たちの行動のうち、97%は無意識(潜在意識)が占めています。
なので、無意識の中での重要度が高まると
自然と行動も変わります。

この原理が投資に当てはまると、
無意識の中で、「お金を増やすこと」の優先順位が高くなり
「お金を使う」「必要でもないものを買って、一瞬だけ心を満たす」
ということの優先順位が低くなります。
より正確に言うと、そのような行動に魅力や楽しさを感じなくなります。

その結果、無理して節約するのではなく、
自然と、「これにお金使ってなくなるんだったら、投資に回して増やしたいな。」
と思うようになります。

潜在意識から考え方が変わるので
無理なく、自然に
消費・浪費から投資にお金の流れが変わるのです。

保険も断捨離するべきなのか?

お金の使い方の見直しや、断捨離をする過程で悩みが大きいのが
今、加入している保険の対応です。

特に、知り合いやお世話になった人の紹介で加入された方は
「お付き合いがあるので・・・」
と、内容を見直すだけでも、とても勇気がいるようです。

ここで、ぜひ知っていただきたい点があります。
それは、あなたが保険に加入することで、紹介者は報酬をもらっています。
(これは何もやましいことではなく、当たり前のことです。
保険に限らず、どんな商品にも代金には社員の給料がコストとして含まれていますから。)

そして、その報酬は
ほとんどの場合が、加入から1年目で支払われています。
加入から5年間、細く長く受け取っている場合もあります。

その後に保険を解約しても、あなたがお付き合いしている人には
なんの影響も与えません。

あの人に迷惑を掛けたら・・・
と心配する人もいるかもしれませんが、
全くその必要はないのです。

もちろん、自分が納得して入った保険で
今後も必要だと思うものなら
見直す必要も、断捨離する必要もありません。

まとめ

投資とは、将来その価値が増えるモノにお金を投じて
お金を増やしていくことです。

なので、本当に投資をしたい!とその優先順位が高まると
「お金を使う(減らす)」ことから「お金を増やす」へ
行動は自然と変わります。

人との付き合いに左右されず
自分にとって正しいところにお金を預け、正しく増やしましょう。

投資で先にお金を増やして、使うのは増やした後にすると
お金は減らないですしね。

100歳まで働くって、ぶっちゃけどうなの?

人生100年時代。
これからの時代を生きていくためには、60歳、65歳で引退していては
残りの人生の生活費が大変!
当然、年金だけでは生活するのは厳しい。
ということで、政府は70歳まで働き続けることを検討し始めました。
しかし、よく考えると、国に働く期間を決められる必要はありません。

働きたくなければ働かなくても良い

50歳でも60歳でも、自分がもうこれ以上、
お金のために時間を切り売りしたくないと思えば、働く必要はありません。

もちろん、そのためには
早くから資産形成を始めて
経済的自立(投資による運用利益で理想の生活を送る費用を賄える)
状態になっている必要はあります。

そして、働いていた時間に何をして過ごすのか
決まっている方がより良いです。
無駄に時間を過ごすだけだと、精神的に病んでしまいますから。

100歳まで働くって、ぶっちゃけどうなの?

一方で、経済的自立を目指して資産形成をしてい真っただ中にいるなら
80歳でも100歳でも寿命が続く限り、
健康で、お金も潤沢な人生を生きるためには、
いつまでも働き続けるのが一番です。

もちろん、嫌な仕事を続けるということではありません。
死ぬ直前までやりたい!と思える
自分の価値観を満たしたところで仕事をするのが大前提です。

と、常々お伝えしていますが
「100歳まで仕事をするなんて無理です。」
という意見をいただきました。

脳の仕組みを使って、無理から可能に変える

無理だと考えると、その瞬間に可能性は閉じます。
なので、あなたが望む通り
100歳まで働き続けることは無理です。

なぜなら、脳の仕組み上
「無理・嫌い・つまらない」と感じる情報は、
マイナスのレッテルが貼られ、理解し難く、覚えられず、行動を促しません。

一方、「なるほど・好き・楽しい」と感じる情報は
「これは筋が通っている!自分もやってみたい」
という気持ちを起こす自己報酬神経群に伝えられます。

それが、視床(視覚、聴覚、体感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する重要な役割を担う)や、
海馬(記憶を司る)を経て、自分の考えを生み出し、記憶につなげていきます。

この思考回路は、エンドレスに回り続ける回路になっているので、
繰り返し考えることで新しい発想が生まれます。
その発想が新しい行動を導きます。

一つの情報に対して
「無理」と思うのか、
「なるほど!どうやって実現するの?」と思うのかで
脳は全く異なる働きをします。
その結果、訪れる未来も全く異なるものになります。

まとめ

いつまで働き続けるのか、いつ働きを辞めるのか、
本来は国の制度に左右されず自分で自由に決めることができるはずです。

良くも悪くも寿命が延びている時代に生きているのだから
脳の機能も最大限に活用して
楽しく、可能性をどんどん切り開く人生を送りましょう。

リターン4%は少なすぎですか?

主宰する人生マネジメント塾の受講生さんより
「リターン4%は少なすぎですか?」
という質問をいただきました。

人生マネジメント塾でお伝えしている投資は
将来のお金を作るための長期投資です。
よってここでのリターンは、
10年以上に渡ってリターン4%を出し続けることが期待できる
という意味です。

プロが見込むリターンも高くて6%

多くのプロの投資家が現時点で見込む長期の期待リターンは
国内外の株式で年率5~6%
海外債券で1~3%
国内債券で0~1%
程度です。
参照:日経新聞9月1日朝刊

プロであっても見込んでいる長期リターンは高くて6%です。
これを基に考えると、素人の個人投資家が4%のリターンを出すのは
なかなか良いところと言えます。

もちろん、投機をするなら
20%や30%といったリターンを出すことは可能です。
短期間に多くの利益を得られることに魅力を感じる人もいるでしょう。
それはそれで、素晴らしいことだと私も思います。

お金が増え続ける仕組みを作る

仮に、高いリターンを出すのは簡単だとして(これも人やタイミングによりますが)
難しいのはこのような高いリターンを出し続けることです。

高いリターンに高いリスクは付きものです。
そして、多くの方の盲点になっている点ですが
高いリスクに高いリターンは、必ず付いてくるとは限りません

高いリスクを背負いながら高いリターンを出し続けるのは非常に難しいのです。

まして、来年にはアメリカの好景気も終わるのでは?と言われています。
今まで通りの投資を続けていては、これまで通りのリターンを出し続けられる可能性は低くなっています。

リターンを出し続けるために必要なのは、一時に多くの利益を得る投機ではなく
1年ごとの利益は少なく感じても、確実に長期間リターンを出し続けられるポートフォリオを組んで運用することです。

投資ほど、「アリとキリギリス」の例が当てはまるものはありません。

相場を見なくても投資はできます

長期投資においては毎日相場を見る必要もなければ
相場を当て続ける必要もありません。

下げる前に売り、最安値で買い戻すのが投資ではありません。
相場を読むことも、相場を当てる必要もありません。

長期投資は毎月積立が鉄則なので
相場が上がった時は、それまで積み立てた資産が増え
相場が下がった時は、安く商品を買うことができ
どっちに転んでも、資産を増やすのに嬉しい状況だからです。

投資をする最初の一歩を踏み出せない人は
売った買ったのイメージをしているからだと思いますが、
将来のお金を作るための投資は全くそのイメージとは異なるので安心してください。

まとめ

貯金していても金利が0.001%しか付かないことに危機を感じ、投資を始める方にとって
年利4%は、お金がお金を生み出している素晴らしい運用成績です。
しかも、その利回りはプロと同等であり、それを相場を当てにいくことなしに得ることができます。

将来のお金を作るために必要な投資は
1.無駄に高いリターンを狙わない(高いリスクを負わない)
2.長期間の積み立てで、お金を育てる
がポイントです。

このような投資のポイントや、
自分の家計だとどうなのかな?
という個々の家計に合わせた相談なども、個別相談では受けています。

個別相談は対面のみの受付でしたが、今月よりZoomでの相談も始めました。
この機会をご活用ください。
詳細の確認、お申込みは【こちら】

せっせと節約より、さくっと投資

お金のことを公で話すことが、(いまだに)あまり良しとされていない日本ですが、
お金はたくさんあればあるほど嬉しい
と、思っている人はたくさんいるでしょう。

そういう思いを抱いているにも関わらず
実際にお金を積極的に増やそうとしている人は
まだ少ないように思います。

それは、日本人の貯蓄率の高さを見ると明らかです。

日本人のお金の使い方は世界的に見て奇異

欧米諸国では個人が年間6~11%の運用益をあえるのは当たり前です。
少なくてもリーマンショックまでは、定期預金だけても、
利回りが6~8%という国が世界にはいくらでもありました。

一方の日本は、90年代前半までは8%などの高金利を享受できたものの、
95年以降は1%を割り込む低金利時代へと突入しました。
今では、金利が0.01%どころか、普通預金では0.001%の金利しかつかないのは周知の事実です。
そんな銀行に、多くの人は何の文句も言わずに、
多大なストレスを感じながら汗水垂らして手に入れた資産を預けっぱなしにしています。
これは先進国だけでなく、世界的に見ても奇異な行動です。

あなたはiDeCo(イデコ)を活かしていますか

一部では、iDeCo(イデコ)やDC(企業型確定拠出年金)加入者は
2018年5月末時点で約770万人にものぼりました。
将来のお金の不安解消のために資産形成をしている人が増えるのは喜ばしいことです。

しかし、その運用状況を見ると、iDeCo加入者の65%が定期預金などの元本確保型で運用しており、
DC加入者の約4割の運用成績は「0~1%」どまりだったことから、
こちらも元本保証型で運用していることが推測できます。

これでは、資産運用をしているつもりが、
iDeCo、DCを使って、貯金をし続けているのと同じです。

せっせと節約より、さくっと投資

世間には、500円や1,000円といった金額をストレスを感じながらも節約する人がいますが、
1万円を年利5%で運用できると、500円の運用利益をさくっと得ることができます。

毎回、嫌な思いをしながらせっせと節約に励まなくても、
ストレスフリーでお金を増やすことはできるのです。
ストレスフリーなので、5年でも10年でも運用し続けられます。

もちろん、どんな商品を運用してもお金が増え続ける、ということはありません。
複利を活用できない毎月分配型や、
信託報酬(手数料)が高く実質利回りを低める商品、
信用度の低い外貨(トルコリラなど)で運用する商品などは、
資産形成には適さない商品です。

(しかし、金融窓口では、お勧めされやすい商品です。)

このような商品とは距離を置き
分配金は年1回(そして、分配金再投資で福利を活用)
信託報酬は0.1%でも安いもの
外貨で運用の際は信用度が高いもの
を選ぶようにしましょう。

トルコリラ建て商品は魅力がある?ない?

8月に入り、新興国通貨の急落が目立っています。
中でも目立つのがトルコリラの急落です。

(リラ/円 日足チャート)

トルコリラの高金利と、トルコ債券の高利回りを利用した
トルコリラ建て債券ファンドが
金融機関の多くの窓口で進められていた時期があります。

これだけ通貨が下落している今でさえも
この8月から新たにリラ建て債券ファンドの募集をしているところもありました。

表面利回りと実質利回りを区別する

高金利通貨を使った高利回りファンドにおいて、
カタログなどの資料に書かれている想定利回りは、
外貨で運用している時のままのです。

私たちが利益確定(売却)して手元にお金を戻す場合、
外貨から日本円に円転換する必要があります。
この時に為替の影響を受けます。

リラ建て商品を考えると、
この商品の最大にして唯一の魅力は高金利です。
今も上記のような10%や20%といった利回りをうたう
リラ建て債券が販売されています。

しかし、それはあくまでも「リラ建てで計算すると」
という条件が付きます。
上記の図にも小さな字で注釈が入っていますが
為替を考慮していません。

今の通貨安による円換算の価値下落で、
実際の投資成績は利息収入を考慮しても
運用利益がマイナスになることは少なくありません。

リラ建て表面利回りと実質利回りの差を埋める

表面利回りと実質利回りの差を縮める、
つまり為替と税金の影響を小さくするために
2つの方法があります。

1.為替ヘッジを使う
2.NISAやiDeCoを使う

1.為替ヘッジを使う

海外商品の場合は、運用通貨を外貨にするのか日本円にするのかを
選べる場合が多いです。
外貨運用の場合は、為替ヘッジなし
日本円運用の場合は、為替ヘッジあり
を選ぶだけです。

為替ヘッジありを選ぶだけで、
運用者であるプロの投資家(機関投資家)が
為替交換をして運用してくれ
私たちは為替の影響を全く受けずに
海外の金融商品を持つことができます。

為替ヘッジは為替の影響を受けないというメリットの代わりに
為替分の手数料が発生するというデメリットがあるります。
(ここでの手数料は信託報酬とは異なります。)

また、為替のリスクを負わない代わりに
為替のメリットの為替差益を得るチャンスがなくなります。
(買った時より、売る時が円安だと
運用利益に加えて為替差益も得られます。)

特に、リラ建ての場合だと唯一の魅力が高金利なので
日本円で運用していると、その高金利を享受できません。

なので、為替ヘッジを利用する時の方法としては
投資額の半分は為替ヘッジあり
残り半分は為替ヘッジなし
と半分ずつに分けることをお勧めします。

これはリラ建て商品に限らず、
外貨で運用する全ての商品にも当てはまります。

2.NISAやiDeCoを使う

NISAやiDeCoの魅力の最大の魅力の一つが
運用利益に税金がかからないことです。
運用して、お金が増えた分は全てそのまま受け取ることができるため
表面利回りと実質利回りの差を縮めることができます。

NISAやiDeCoの制度自体の説明は
多くの人が説明しているので、ここでは割愛します。

そもそもリラ建て商品は魅力的なのか

ここまで海外金融商品の中でも、リラ建て商品を例にして
表面利回りと実質利回りについて述べてきました。

が、ここで一歩立ち止まり
リラ建て商品は、確かに高金利ではあるものの
本当に買うに値する商品なのかを検討する必要があります。

トルコリラは為替の変動が激しく
かつ、2015年から下落の一途をたどっています。
いくら高い運用利益を出したとしても
為替差損によってその利益は小さくなっています。
これは、アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるのと同じです。

資産形成に国際分散投資は必須です。
国際分散ということは、海外金融商品の運用もします。
そして、海外の金融商品を買うには順番があり
トルコを含む新興国の商品を買うのは
投資の第2ステージに入ってからです。

それまでは、国内商品と先進国商品だけで十分です。
これだけでも、ゼロから数千万円の資産を作ることができるからです。
その上で、もっと高いリターン・リスクでも運用したいという人は
第2ステージとして新興国商品を加えるのです。

まとめ

金融商品を買う時は、カタログなどに書かれている高利回りは表面利回りであって
実際の利回りとかけ離れている場合が多々あります。

そして、この表面利回りと実質利回りの差を埋めるための方法は
1.為替ヘッジを使う
2.NISA、iDeCoを使う

華々しい表面利回りの数字に目をくらまさず、
為替と税金を引いた、実質利回りを計算して
購入するにふさわしい商品かどうかを決めて下さい。
購入するにふさわしいと思ったなら、上記2つの差を埋める方法も活用して
賢く運用して下さい。